+CLOTHETが、ブランドの立ち上げ当初から生地開発の取り組みを続けているALBINI(アルビニ)社。

同社は1876年にイタリアのアルビノにて創業した老舗メーカーであり、手がける生地は世界最高峰のシャツ生地ブランドとして世界中で愛されています。

今回は、アルビニ社のAPAC(アジアパシフィック)のエリアマネージャーを務めるマッテオ氏が来日。
ALBINI社の取り組みや+CLOTHETについてのお話を伺いました。

INTERVIEW

__マッテオさんのご経歴を教えてください。

私はイタリアの大学で中国文化を勉強した後、イタリアの大手生地メーカー「MARZOTTO(マルゾット)」に就職しました。配属先が上海オフィスでしたので、上海にはかれこれ15年以上住んでいます。そこで培ったテキスタイルの知識や経験を生かし、新たな領域にチャレンジしたいと思い、今年の1月にアルビニへ入社しました。同社には、長い歴史を持つ生地ブランド「ALBINI 1876」や「THOMAS MASON 1796」がある一方で、ITALIAN TEXTILE EXPLORERSを標榜する「ALBIATE 1830」というラインでは新しいテキスタイルの開発に積極的に取り組んでいる。そんな伝統と革新を大切にする姿勢に、自分のキャリアをうまくリンクさせて貢献していきたいと思っています。

__ALBINI社の取り組みについて教えてください。

「ALBINI」というブランドでは、イタリアンシャーティングにこだわり、綿花畑の所有から、紡績、製織、仕上げまでを自社の管理のもとに一貫生産を行っています。「THOMAS MASON 」は高級ラインとして、英国のエッセンスを生かしたテキスタイルを提供しています。「ALBIATE 1830」は、プレミアムカジュアルラインとして、機能的な複合繊維やレディース向け素材の開発など、新たなテキスタイル開発に注力しています。環境問題にも真剣に取り組んでおり、2012年にエネルギーサービス会社「Albini Energia」を設立し、弊社研究を生かした省エネノウハウの提供をしたり、グループのファブリックと原料のすべてにトレーサビリティの保証が出来るように体制を整えています。

__洋服を選ぶ時に大切にしていることはありますか?

たしかに自分自身の好みというのも大切な要素ではありますが、トータルバランスが必要だと思っています。私はTPOに合わせてスタイルを考えることを重視しています。とくにビジネスの場では周りに不快感を与えないようなドレスコードは大切ですよね。

__+CLOTHETの取り組みについてどう思われますか?

世界中でたくさんの生地を見ている+CLOTHETが、こういった形で生地の魅力を発信していることはとても素晴らしいと思います。そのプロジェクトに私たちの生地を取り入れて頂けているのはとても幸せです。また、若手のテーラーさんが監修しているというコンセプトも新しいですね。ALBINI社としても今後はどんどん新しい生地開発に取り組んでいきますので、お互いにとってプラスになるような取り組みができたら嬉しいです!

__ALBINI社の生地を愛する日本のファンへメッセージをください。

弊社には「ALBINI NEXT」という、繊維業界の未来を考えるシンクタンクがあります。これからも伝統と革新を融合させることで、みなさんに喜んでいただける新たなテキスタイルを開発していきますので楽しみにしていてください。