Shirt Tailor 南 祐太氏

 

「+CLOTHET」のシャツ専属テーラーとして、パターンやデザインを監修している南佑太氏は日本では数少ない新進気鋭のビスポークテーラーです。

自身の名を冠するビスポークシャツブランド「MINAMI SHIRTS(南シャツ)」を手がけ、これまでに1000人以上ものお客様を採寸。ひとり一人の身体に最適なシャツを仕立てています。

「+CLOTHET」では、南氏の監修の元、細部にまでこだわり抜くことで既成シャツの枠を超えた“ビスポークのような着心地”を実現しました。



■ ビスポークの常識を覆した、お客様想いのシャツメーカー。

「MINAMI SHIRTS」では、お客様の要望を形にするため、まずは身体を細かく採寸。その後、体型に合う型紙を一から制作し、生地の裁断、縫製、仕上げまで、シャツ作りのすべての工程を一貫して工房で行います。

シャツをお客様の体型にフィットさせるためには、細かな補正や微調整を加えながら型紙を作り、丁寧に縫製をする必要があります。また、生地の種類やお客様の洗濯方法に合わせて、裁断前に生地を水洗いしたり、乾燥機にかけて縮ませることもあると言います。

これほどまでにこだわるからこそ完成する唯一無二のビスポークシャツ。ところが、その価格にも驚かされます。なんと18,000円という、既成シャツとさほど変わらないプライスからオーダーが可能。もちろん、これまでのビスポークの概念を覆す価格設定には理由がありました。



 

たとえば、通常であればビスポークの生地裁断時にハサミを使用しますが、カット時に型紙が少し浮いて微妙なズレが生じてしまう可能性があります。一方、南氏は回転式の刃が付いたロータリーカッターを使用し、型紙通りきれいに裁断しつつも、作業時間を短縮しています。

必ずしも、「時間をかける=良い製品ができる」のではなく、作り手として良い製品を作るのは当然。逆に「時間がかかる=値段が上がる」と考えることで、無駄な工程を省き、価格面でもクオリティ面でもお客様が満足のいく製品を作りあげるのが南氏の流儀です。

このスタイルには、ビスポークと相反する量産型のシャツ工場で働いていた経験が活かされていると言います。この真摯な姿勢こそが、南氏が多くのお客様に支持されている理由ではないでしょうか。





■  洗練された技術が、“本当の適正価格”を実現する。

通常、ビスポークシャツを仕立てる際には、お客様にフィットするかどうかを確認するために「仮縫い」が必要になります。ところが、南氏は仮縫い無しでシャツを仕立てることができると言います。

「仮縫いを行えば安心ですが、工程が増え、時間が掛かることで値段も上がってしまいます。つまり、『仮縫いで様子をみましょう』というのは職人の甘えなんです。技術を磨くことで、作業時間を短縮しても着心地の良いものを作ることができるようになれば、お客様にとって“良心的で適正な価格”を実現できると考えています」。



実際には、お客様の年代により骨格が異なるため、肩の位置や形状、腕の付き方を見極め、フィットするシャツを仕立てるには高度な技術が必要になります。しかし、南氏は新旧の技術を習得し、技術を磨き続けることで、仮縫いをせずにジャストフィットのシャツを作り上げるようになりました。

細かな採寸データを蓄積することで、最適な型紙を設計する技術。それこそが、「MINAMI SHIRTS」の一番の武器。南氏の経験と技術に裏付けられた、まさに匠の技です。



■  一心不乱に駆け抜けてきた、シャツ作りの道。

南氏がシャツ作りを始めたのが約15年前。きっかけは、服飾専門学校卒業後、シャツ工場への入社。そこで、ミシンの使い方から縫い方など、シャツづくりの基本を学んだそう。その後、独立して他社ブランドのシャツ製作を請け負うようになり、現在のスタイルにたどり着いたと言います。

「当時から、今の自分を想像していたわけではありません。お客様の要望に応えたいと思い、技術を磨き上げてきた結果、今のスタイルにたどり着きました。少しずつお客様が増えて、リピートしてくださったり、喜んで頂けるようになったのは嬉しいです。シャツというアイテムは、下着から派生した日常着。肌に直接触れるものだからこそ、最高の着心地を届けたいです」。



■  「+CLOTHET」へのこだわり。

「着用感というのは、型紙によって大きく左右されます。だからこそ、『+CLOTHET』のシャツは、パターン制作に約1年という時間をかけて設計しました。タイトなフィッティングながら余分なシワが入りにくく、着心地の良さに加えて、体型を美しく見せることができるのが特徴です。また、首回りの設計には、『MINAMI SHIRTS』でも取り入れている技術を採用しています。台襟を絶妙な具合で前下がりにすることで、首をすっきりと長く見せることができる上に、ネクタイをしめても苦しくなりにくいんです。襟型によってカフスのラウンド形状やボタンの型も変えており、全体の仕上がりに重点を置いたシャツを意識しました」。



「+CLOTHET」は、南氏の監修により、時代の風を取り入れながらも普遍性と最高の着心地を備えた夢のようなシャツを実現しました。

この一着が、お客様の日常をさらに豊かなものにしてくれることを信じています。