+CLOTHETが今季注目する、４つの高機能素材

 近年では気候や生活様式が変化したこともあり、洋服選びがさらに難しくなりました。今必要とされているのは、デザインや着心地だけではなく、あらゆるシーンに対応できる使い勝手の良さ。そういった中で注目されているのが高機能素材です。

現代のテクノロジーを落とし込んだ素材は、私たちのライフスタイルに寄り添うさまざまな機能を備えています。また、+CLOTHETではそれらの魅力をさらに活かすために、テーラー監修のパターンにより、着心地の快適さと美しいシルエットを追求し、楽しみながら生活を支えるウェアを提案しています。

本記事では、+CLOTHETが今季注目する４つの高機能素材（生地）をご紹介。それぞれの素材を解説し、魅力やおすすめの着用シーンをお届けします。

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その魅力的な機能の数々から、近年アパレル業界を席巻している繊維「ソロテックス®︎」。セレクトショップや海外ブランドにも注目され、人気を博しています。

コンセプトである「ここちよさ、そろってる。」の通り、現代人のライフスタイルに適した“ここちよさ”を追求した繊維です。これまでの洋服づくりの主流であった化学繊維、ポリエステル、ポリウレタン、ナイロンでは実現できなかった、ソフトな風合い、ストレッチ性、クッション性、発色の良さなどを兼ね備え、ファッションウェア以外にも、スポーツウェアや化粧用パフなどにも使われています。また、他の素材とも組み合わせやすく、糸の加工や特殊な織り方にも対応できるので、これからさらに魅力的な繊維を生み出す可能性のある、注目の繊維です。

高級感のある発色と、ライフスタイルを支える多くの機能。

発色性にすぐれ、同じ色合いでも高級感のある表情に仕上がるのが特徴。+CLOTHETでも、アウターやセットアップなどドレッシーな見た目と快適な着心地を両立させたいアイテムに使用しています。繊維自体にバネのようにしっかり戻る性質があるので、左の写真のようにラフに丸めてもシワになりにくいのも魅力です。撥水性もあり、軽い雨を防ぐこともできるので、通勤や出張の際、休日のお出かけの際にも活躍します。
対象商品はこちら：https://crossclothet.jp/collections/solotex

 

02｜MATTE TWIST［マットツイスト］

糸は繊維によって構成されています。この繊維がバラバラにならないようにねじり合わせることを撚糸（ねんし）と呼び、この工程により生地をつくるための強度を持った糸が生まれます。こちらの「マットツイスト」は撚糸回数を極限まで上げることで、強度と品のある光沢感を備えたポリエステル糸を使用。そこにキックバック性にすぐれたポリウレタン糸を７％ブレンドし、編み機の調整により目を摘めて編み上げた生地です。高級感のある風合いながら身体になじむ抜群のフィット感で、アクティブな動きを可能にします。

シワを気にせずアクティブでいられる、大人のジャージ生地。

特筆すべきは、生地が持つ強いキックバック性。一日中着ていてもシワになりにくいうえに、左の写真のようにラフに丸めて持ち運んでも、バサっと広げるだけでシワを気にせず着用することができます。また速乾性もあるので、ジョギングやサイクリングなどの軽いスポーツ、お子様の運動会やバーベキューなどのアクティブなシーンにも最適。まさに”大人のジャージ“にふさわしい生地です。
対象商品はこちら：https://crossclothet.jp/collections/matte-twist

 

03｜eVent®️［イーベント®️］

「GORE-TEX®️（ゴアテックス）」と並び、国内外のアウトドアブランド、コレクションブランドのウェアに使用されている機能素材「eVent®️（イーベント®️）」。1999年に発売されて以来、登山家や冒険家などにも愛用されています。防水性はもちろん、ほかの機能素材と比較してとくにこだわっているのはすぐれた透湿性。この機能はアウトドアシーンだけではなくタウンユースにも最適で、+CLOTHETでは品のある表情の高密度ナイロンを表地に組み合わせた「バルカラーコート」を提案しています。

雨風から身体を守り、発汗直後から湿気を逃すテクノロジー。

「eVent®️」がなによりもすぐれているのは、透湿性を追求していること。従来の防水製品は、生地が吸湿して濡れた時にはじめて湿気を逃しますが、独自開発した「Direct Venting™️」技術により、発汗した直後から透湿性を発揮します。このテクノロジーにより、汗をかいたり、外の気温変化により、体感温度が変動するのを最小限に抑え、つねに快適な着心地をキープします。たとえば、通勤時に電車やバスなど暖房の効いた車内へ駆け込んだ際に、汗だくになってしまうのを防いでくれるはずです。
対象商品はこちら：https://crossclothet.jp/collections/3layer-bal-collar-coat

 

04｜3D AERO LAYER™️［3D エアロレイヤー］

+CLOTHETでは、新しい生地開発にも精力的に取り組んでいます。たとえば、このブルゾンの中綿には「3D ARERO LAYER™️」の中綿を使用しています。３Dプリンターの技術を応用し、「エアロゲル」と呼ばれる特殊な物質を繊維に固定させた中綿です。この耳馴染みのない物質80年以上前に開発されたもので、1990年代には火星探査機や宇宙服の断熱材として使用されていたという実績も持っています。当時は生産コストの高さにより一般化は進みませんでしたが、近年の技術革新により衣料を含むさまざまな場所での活用が期待されています。

すぐれた断熱性で、外部の冷気をシャットダウン。

「エアロゲル」は成分の90%以上が空気で構成されており、「空気を固体にしたもの」とも呼ばれているそうです。構造上、たくさんの細かい穴で構成されており、空気よりも低い熱伝導率なのが特徴。つまり、非常に軽量で高い断熱性を持つという特性があります。今回この素材を使用したパーカーでは、前見頃にのみエアロゲルを繊維に固定した中綿を使用。外部の冷気と身体との間に空気の層をつくるので、ジャケットやコートのインナー（ミドルレイヤー）としての着用もおすすめです。
対象商品はこちら：https://crossclothet.jp/collections/3d-aero-layer-combination-hoodie

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いかがでしたでしょうか。それぞれの素材（生地）には異なる魅力がありますので、ぜひライフスタイルやシーンに合わせてふさわしいものをお選びください。高機能素材のアイテムが、あなたの毎日をより快適にしてくれるはずです。
Photography：Masahiro Sano
Edit：K-suke Matsuda（RECKLESS）