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+CLOTHET独自の研究開発を通じて製品化し、その魅力と価値を発信し続けている最も重要な天然素材「SUVIN PLATINUM(スビンプラチナム)」。しかしそんな「SUVIN PLATINUM」を希少性という面で凌駕する、極めて貴重で上質なコットン素材があるのをご存知でしょうか?
その名は「GIZA45」───エジプトはナイル川流域のギザ地方を原産地とするこの超希少種は、「SUVIN PLATINUM」と同等のクオリティながら異なる特性をもつ最高峰の超長綿です。あまりの希少さゆえ市場にほとんど出回らないとさえいわれる「GIZA45」について知るため、世界の繊維業界に精通する専門家を訪ね、お話を伺いました。
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───まず「GIZA45」とは、どんなコットンなのか教えていただけますか
アメリカの「SUPIMA(スーピマ)」、エジプトの「GIZA(ギザ)」、中国の「新疆綿(しんきょうめん)」。これらが一般的によく知られているコットンの代表的品種です。繊維というものは長ければ長いほど凹凸感が少なく滑らかに、細ければ細いほど柔らかい糸に仕上がるので、繊維長の長い“超長綿”が高級とされます。そのひとつが、+CLOTHETでおなじみの「SUVIN」です。「SUVIN」は南インド原産の限られた農園でしか生産されていない希少種で、なかでも最高品質の“ファーストピック(初摘み)”のみを厳選して糸にしたものが、「SUVIN PLATINUM」というわけです。
それに対して「GIZA45」は、数あるエジプト産「GIZA」種コットンのなかでも最高傑作といわれる品種であり、繊度(せんど)3.1μ、繊維長36mmという圧倒的な細さと長さを誇る“超長綿”になります。これは「SUVIN PLATINUM」の繊度2.9μ、繊維長38mm以上という数値に迫るもので、ともに最高峰、最高級の超長綿だということがわかります。
───「GIZA45」の「45」という数字には、どんな意味があるのでしょうか
「GIZA」コットンは開発された順番にナンバリングされているので、「GIZA45」は45番目に開発された「GIZA」種であることを意味しています。現在では「99」までの「GIZA」種が流通していますが、新しければ新しいほど高品質というわけでもない。70年以上前に開発された品種であるにも関わらず、「GIZA45」は間違いなく「GIZA」種の最高傑作です。「87」「93」「96」「92」などが、「45」に次ぐ品質の品番として非常に高い評価を得ています。
───それでは「GIZA45」が、“幻のコットン”と呼ばれる理由を教えて下さい
1951年に販売が開始されるも一時生産中止となり、57年に復活。生産量としては60年代にピークを迎えた「GIZA45」は、いまなおコットンにおける最高水準の超長綿であり続けています。しかしその栽培に要する手間の多さや作物収量の低さから年々作物面積が減り続け、2010年頃の「アラブの春※」によるエジプトを含めた周辺諸国の大混乱をきっかけに、ほぼ絶滅してしまったといわれているんです。現在の年間生産量は、およそ10tしかありません。
全世界の年間綿花生産量が、約2,600万tです。「GIZA」種全体で約9万7,000t、「GIZA」超長綿がその1割にも満たない約7,200tなので、「GIZA45」の約10tという生産量がいかに希少で貴重であるかお分かりいただけるでしょう。作物収量が低いうえに手間も掛かるので、農家にとって「GIZA45」を栽培するなんてリスクでしかない。栽培に失敗する可能性もありますし、せっかく収穫できても卸先が限られるので本当に高値で買い取ってくれるか不安ですからね。そこで現在は、スイスの某有名紡績会社が注文した分だけを計画的に生産する、契約栽培のような形でのみつくられているというのが現状なんです。
「GIZA45」が“幻のコットン”と呼ばれる所以は、その驚くべき希少さに加え、自由に売買することができない閉ざされた流通経路にあるのです。
───「GIZA45」が“幻”と呼ばれるほど希少で貴重であることはよくわかりました。では「SUVIN PLATINUM」と比較したとき、両者の性質にはどのような違いがあるのでしょうか
先ほどご説明した通り、どちらも非常に繊度が細く、繊維長が長い最高級の超長綿です。ただ「SUVIN PLATINUM」の最大の魅力が柔らかさにあるとするなら、「GIZA45」の特長は光沢感とハリやコシにあります。
「SUVIN PLATINUM」はとにかく細いので、風合いがものすごく柔らかい。糸の番手でいうと300番とか400番といった、超高番手の糸を引くことができるんです。「GIZA45」は、そこまでの超微細糸ではありません。ただ、細さと柔らかさでは敵わないものの、強い光沢やハリとコシのある生地感という面では、「SUVIN PLATINUM」を凌駕します。昔から、高級ドレスシャツといったら「GIZA45」。それくらいの面(つら)の“違い”を生み出してくれる糸なんです。
柔らかさなら「SUVIN PLATINUM」、光沢感なら「GIZA45」と覚えておけば、間違いありません。
ちなみにアメリカ綿の「SUPIMA」は、両者に比べて繊維が少し太いんですね。綿花の成熟度が高い糸なので染料が定着しやすく、発色性に優れている。発色性という部分では、おそらく「SUPIMA」が最も優れていると思います。「SUVIN PLATINUM」は発色性を求めないことを前提に、あえて成熟度の低い綿花を収穫している。「GIZA45」は平均的な発色性をもちつつ、ナンバーワンの光沢感を備えているんです。
───「SUVIN PLATINUM」と「GIZA45」に適したアイテム、ケアの仕方に違いはありますか
柔らかさなら「SUVIN PLATINUM」、光沢感やハリとコシなら「GIZA45」に軍配が上がるといいましたが、これはあくまで客観的に見た特長です。ドレスシャツであってもしなやかさやソフトな肌触りを重視するなら「SUVIN PLATINUM」を選べばいいし、艶のある表情を優先するなら「GIZA45」がいい。”適材適所”という考えはあってしかるべきですが、つくり手の想い、ユーザーの好みやフィーリングというものも大切です。
アイテムや縫製などによりますが、強いていうなら柔らかさを追求した「SUVIN PLATINUM」よりも、ハリとコシのある「GIZA45」の方が型崩れしにくいという特長はあるかもしれません。また油分をたっぷり含んだ「GIZA45」は洗濯を繰り返してもその光沢を失いにくく、逆に着込んでいくことで風合いに深みを増していくことも多いように感じています。
───最後に、絶滅しかけているという「GIZA45」の現状と、今後の展望について教えて下さい
“奇跡の綿花”“繊維の宝石”と呼ばれる海島綿(シーアイランドコットン)でさえ、年間30tほどの生産が行われているのに対し、「GIZA45」はその半分ほどです。そんな“幻のコットン”「GIZA45」を、今回、+CLOTHETのためにある特別なルートを通じて、ごく少量確保することができました。ただ契約栽培に近い形で管理されている「GIZA45」を安定的に納入することは難しく、+CLOTHETの「GIZA45」コレクションが展開していけるかは正直わかりません。市場に出回らないという意味で、「GIZA45」という品種が本当に“絶滅”してしまう可能性もあると思います。
しかし「SUVIN PLATINUM」と触れ合い目の肥えた+CLOTHETのお客様なら、この「GIZA45」を駆使した製品を通して、同じ超長綿でもまったく異なる性質のものがあるというコットンの奥行き、“素材の多様性”というものを感じていただけるのではないでしょうか。また「SUVIN PLATINUM」にこだわりながら、さまざまな素材に挑戦しその魅力を引き出してきた+CLOTHETだからこそ、「GIZA45」の可能性をも拡げてくれるかもしれませんね。
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