TOMOYOSHI TAKADA COLLABORATION PROJECT Vol.2 前編

クロスクローゼットとファッションクリエイター高田朋佳氏のコラボレーションプロジェクト第二弾が始動しました。

第一弾コラボレーションのサファリジャケット セットアップに続き、今回取り上げたのはメンズでは珍しいトリアセテートという原料を使ったスキューバージャージーのスウェットシャツ&パンツです。クラシックなイメージの強い氏と、世界中の上質な生地を使ったプロダクトを展開するクロスクローゼットが生み出した新感覚のスウェットシャツ&パンツ。
21年夏の終わりからスタートしたプロジェクトの完成までのストーリーを2回に分けて御紹介致します。
※スキューバジャージとは スキューバーダイビング用のウェットスーツに使用される素材のような膨らみがあり、かつ柔らかく伸縮性のある素材



高田 朋佳 Tomoyoshi Takada

- Profile -
1982年 東京都出身
セレクトショップ『BEAMS』のドレス部門でバイヤーとして6年間活躍。
現在はファッションクリエイターとしてシンガポールのセレクトショップ『COLONY CLOTHING』のクリエイティブディレクターや、イタリアの人気トラウザーズブランド『BERWICH』のクリエイティブアドバイザーを務めるなど、ワールドワイドに活躍中。
Instagram のフォロワーは9万人を超え、ファッションインフルエンサーとしても世界中から注目を集めている。

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+CLOTHET:普段からプライベートではスウェットシャツ・パンツは着用されていますか?

高田氏:家で仕事している時やジムへ行くときなんかは着ています。あとはプライベートで家族と近くに出かけるときなんかも着ています。僕の場合、湘南にある商業施設に車で家族とよく出かけるんですよ。その時は都内へ行くほどカチッとした格好もしたくないですし、かといってモール内にはセレクトショップさんが有って人目もあるので、ある程度のカッコはしながらもそんなに頑張り過ぎていないぐらいの恰好をしないとなといつも考えています。



+CLOTHET:特に高田さんは有名人ですもんね。

高田氏:そういう時に着るモノにすごく困っていて、キャンプなどに出かけるってときは完全にアウトドア用の格好をすればいいですが、ちょうど都心に行くわけでもなく、ただある程度のキレイ目でかつ楽でいられる格好に凄い困っていたんですよ。
普段は既存のスポーツブランドさんのモノを着ているのですがなんかしっくりきていなくて・・・
そういった想いから今回のアイテム作製を思い立ちました。



★生地を見ながら

+CLOTHET:今回トリアセテート スキューバー ジャージを取り上げたのはどういった理由ですか?

高田氏:トリアセテートはシルクのような光沢と風合いを持ち発色性にも優れた素材なので、高級感が有りますね。
風合い等の面で気に入ったのは、伸縮性の良さと季節感がそんなに無いのが良いなと。真夏はしんどいですけど、春から冬まで活躍するのじゃないかと思いました。冬場もこれを着て上からダウンなんかを羽織れば問題無いですし。車での移動だったら特にアウターも必要無いのかなって。これくらいの素材感が一番活躍するんじゃないかなと、自分が一番欲しいと思える素材を選びました。
変にシーズンに特化していてもおかしいので、季節感が無い方が便利かなと思っています。
膝ヌケもしなさそうですし、いわゆるスポーツメーカーさんの作るモノとは素材感が全く違いますよね。高級感、肉感が有って凄くいいです。

+CLOTHET:展開はベージュ、ネイビー、ブラックの3色で予定しています。



★上がってきたサンプルを見ながら

高田氏:肩から袖にかけてのパイピングいいですね。
結構、アクセントが効いて素材とも非常にマッチしていますし、すごくラグジュアリーな雰囲気が出ています。



+CLOTHET:今回のサンプルはイメージよりリブが緩く上がってきています。天然素材の雰囲気を出すために綿とポリエステルを組み合わせてリブを作ったのですが、キックバックを考えるとポリエステルを多めにした方がよいかと思っています。

高田氏:それで問題無いですね。
リブと身生地の色目も全く同じではないので、少しトーン違いの方がフラットに見えずにいいですし、パイピングがホントいい感じですね。



★着用しながら

高田氏:身幅、着丈はいい感じです。
横から見るとパイピングが効いていて問題無いのですが、表面がプレーンなので、外に着ていくアイテムならアクセントが必要ですね。
個人的には脇にポケットが欲しいところですが、それだと表側はプレーンなままでアクセントにならないので、衿にスピンドルを通すとか、ハーフジップにするとか
切り替えもただ単に切り替えるのではなく何故そこを切り替えたのか理由が必要ですし悩むところです・・・

実用性も含めて考えるとフロントを切り替えて、胸にポケットを追加するのが一番よいかもしれませんね。今ですとマスクも入れられますし。

+CLOTHET:背中にも同じようなフロントと同じような切り替えを入れた方がよいですか?

高田氏:背中に入れるとデザイン性が強くなってしまいますので無しでいきましょう。



高田氏:パンツのサイズ感は良い感じですが、もう少しだけ腿辺りを削りたいですね。
脇ポケットにもファスナーがあるので小物が落ちにくくて非常に便利な感じです。
あと裾は動きやすいように細くなっていますがリブは無いのでスポーティー過ぎずに色々なスタイルに合わせやすい感じもいいです。裾をひと折りしてダブルのように見せて履くのもイメージがすごく変わって新しい感じがあります。

+CLOTHET:こちらもウエストのリブが緩いので先程お話したようにもう少しキックバックのよいものに変えようかと思います。



高田氏:後ポケットはふたつにしましたが、ひとつでもいいですね。
ひとつにする代わりにファスナーを付けましょう。脇ポケットと同じものがよいかと思いましたが、そうすると切り替えが必要なので別のファスナーで。出来るだけ隠しにしたいのでファスナー引手の紐などは要らないです。

+CLOTHET:それでは御意見を反映して次のサンプルを進めていきます。

高田氏:完成が非常に楽しみです。


氏が初めて取り上げるスポーティなアイテム。
発売は20221月後半予定です。もうしばらくお待ちください。

完成商品の高田氏おすすめコーディネートをご紹介した後編はこちら