益々充実するパンツコレクションに、2プリーツの新モデルが登場

新作ツープリーツトラウザーの特徴的なサイドアジャスターベルト

ベーシックな「1プリーツトラウザー」からスタートし、カジュアルかつ上品な「ジョガーパンツ」、「イージートラウザー」、そしてその派生型である「ドレスカーゴ」まで───ジワジワと支持を高め、いまなお進化し拡張し続けている+CLOTHETのパンツコレクション。その背景には、ブランド創設以来多くのパンツを監修してきたテーラー、五十嵐 徹氏の存在があります。2024年秋冬シーズンに向け、新たに追加されるという新型パンツの情報を探るべく、再び山梨県・甲府にある五十嵐氏のビスポークトラウザーズハウス「IGARASHI TROUSERS」を訪ねました。

+CLOTHETパンツの選択肢をさらに拡げる、五十嵐氏渾身の新モデル

「スビンプラチナム」に代表される、生地のクオリティに対する絶対的な自信。そしてテーラリング(職人による仕立て服)の技法やアイデアを取り入れたパターンメイキングは、+CLOTHETにとって最も重要なアイデンティティのひとつです。しかし誰もが買い物し慣れた、着心地の違いを実感しやすいTシャツやカットソーならいざしらず、シルエットの好みやサイズ選びがシビアなトラウザーズをEコマースで手に入れるというのは、容易なことではありません。ゆえに、+CLOTHETはまずTシャツから多くの方々に選んでいただけるようになりました。

ビスポークハウス「IGARASHI TROUSERS」の五十嵐 徹氏 1987年生まれの五十嵐 徹氏は、大学在学中にテーラリングの修行をスタート。人気セレクトショップで販売員、テーラーとして勤務後、2014年にトラウザーズ専門のビスポークハウス「IGARASHI TROUSERS」を創業しました。2018年2月に本社を山梨県甲府市に移転。現在は山梨と東京を行き来し、若いながらもセンスと技術を兼ね備えた精鋭スタッフとともに、年間約3,000本ものパンツを仕立てています。

しかし2022年、細身の美しいシルエットと快適な穿き心地を両立させ、オン&オフの境界を自由に往来する「イージートラウザー」が大胆にリニューアル。さらに完成度を高める、驚きの進化を遂げます。ややゆとりをもたせながらも細身に見えるパターンを追求することで、以前に増して体型を選ばず、スマートなルックスを簡単に手に入れていただけるように。購入前に実際の商品を試着することができる、ショールーミングストアというイベント実施も功を奏し、新型「イージートラウザー」を含めたパンツコレクションの実力は知れ渡り、販売数も急速に増大していったのです。

ベストセラーの「テーラードTシャツ」が、素材やデザインのバリエーションを拡大しながらリピーターを獲得してきたのと同じように、23年には「ドレスカーゴ」という発展型モデルが仲間入り。+CLOTHETのパンツコレクションは充実の一途をたどり、ついにこの秋、ワイドシルエットでクラシカルな面構えの「ツープリーツトラウザー」が登場するにいたりました。

+CLOTHETのパンツコレクション シーズンを追うごとに進化し、デザインバリエーションを拡張し続けている+CLOTHETのパンツコレクション。どのモデルにも共通しているのは、シーンを選ばず着用できる上品なルックスと、穿き心地の良さを両立していることです。

日々蓄積する膨大なオーダーデータが、“最善”を更新し続ける

コレクションが進化し、充実するために必要なのは、多様化した顧客のニーズにお応えするためのバリエーションを増やすことだけではありません。デザインにおいても、シルエットにおいても、穿き心地においても、いまある“最善”を更新しさらなる高みを目指し続けること───これも+CLOTHETが考える進化にとって、必要不可欠な要件なのです。

「+CLOTHETの『イージートラウザー』のように、細部にまでこだわり抜いたプロダクトにさらなる進化の余地を見出すのは、並大抵のことではありません。しかし私たちIGARASHI TROUSERSは、ビスポーク(フルオーダーメイド)テーラーとして1年間に約3,000着ものオーダーを請け負っており、日本のお客様のサイズや体型、穿き心地の好みといった緻密かつ膨大なデータを、日々集積しているのです。年間受注数100〜200というのが平均的なビスポークの世界で、これだけ多くのビスポークを手掛けているテーラーはどこにもありません。ビスポークというのは、やればやるほど良いデータが集まるもの。できるだけ多くのオーダーを受注するために、どんな環境で、どうやって縫えば品質を落とさず迅速に納品できるのか───そういう仕組みづくりを徹底的に追求してきました。まだまだ改善できるとは思ってますが、ようやくカタチになってきたな、と感じています」

「IGARASHI TROUSERS」にてトラウザーズの製作に勤しむ職人たち 本社2階に設けられたアトリエで、ビスポークトラウザーズの製作に勤しむ職人たち。20〜30代前半を中心とした若手ばかりですが、すでに“熟練”と呼べる多くの経験を積んでいます。

たっぷりと時間をかけるほど、ゆっくりと作業をすればするほど重宝され、本場のイタリアではコーヒーを飲みながら、タバコを吸いながらの作業も当たり前に行われているという、“ロマンたっぷり”なビスポーク業界。そんななか、20〜30代の職人ばかりで構成された若いチームでありつつも、他の追随を許さない圧倒的なビスポーク受注数、そして持ち前のセンスにより、確かな技術と豊かな知見を獲得してきたIGARASHI TROUSERS。+CLOTHETのパンツが日々進化し続けているのは、そんな彼らと五十嵐氏の力があればこそなのです。

いい型紙さえ起こせれば、既製服の限界を超えられる すべての+CLOTHETパンツの生みの親である五十嵐氏は、満を持して登場するこの新型について、「これまでで最もウチ(IGARASHI TROUSERS)らしい製品にできた自信作」と太鼓判を押します。

クロスクローゼット新型の「ツープリーツトラウザー」 新型の「ツープリーツトラウザー」には、スーパー120'sのハイカウントウールを使用。サイドアジャスターベルトを採用し、ベルトを使わずとも最適のフィットで穿くことができます。
大胆なテーパードシルエットが、ほどよいトレンド感とファッション性の高さを物語ります。

「+CLOTHETパンツの代表格といえば、最もオーソドックスなスタイルである細身のワンプリーツ。ブランド発足以来、このワールドスタンダードなスタイルが基本であり、今後もそれは変わりません。しかし、お客様からの支持が広がれば広がるほど、『もっとバリエーションがほしい』『太めのシルエットにもチャレンジしたい』というお声も、たくさんいただくようになったんです。そのご要望にお応えするべくリリースしたのが『ドレスカーゴ』であり、今回の新型『ツープリーツトラウザー』というわけです」

五十嵐さんが「ツープリーツトラウザー」を「ウチらしい」としている理由のひとつは、考えに考え抜かれた、極めてビスポーク的なパターンにあります。

「僕らがつくっているパンツの最大の特徴のひとつが、前側のパーツを大きくとるというところ。なぜそうしているかというと、アジア人、特に日本人というのは、前腿が張っていてお尻が小さく、ふくらはぎが張ってるっていう体型が多いからです。そういう体型の人が穿くパンツに欧米のスタンダードそのままの型紙を当てはめてしまうと、前側がパンパンなのにお尻の生地が余って垂れるという現象が起きる。そこで『ツープリーツトラウザー』には僕らのビスポークにおけるアイデアを踏襲し、クセ取りをしなくてもちゃんと腰回りにゆとりが出る型紙を新たに制作。技術のある工場さんに縫製してもらっています。こうすることで格段に他社の既製服と比べて穿きやすく、落ち感の綺麗なラインをつくり出すことができたんです」

IGARASHI TROUSERSの顧客から受注した型紙 年間約3,000着という膨大なビスポークトラウザーズを手掛ける、IGARASHI TROUSERS。オーダーサロンには日本全国、さらには海外の顧客から受注した型紙が常時大量に控えています。

+CLOTHETが誇る上質な素材を活かすも殺すも、パターン次第。以前から五十嵐氏が指摘している通り、いいパンツには、いい型紙が欠かせません。

「いい型紙さえあれば既製服という概念を超える美しさ、穿き心地を味わっていただくことができる。そしてどんな職人さんが縫製しても、品質にバラつきが出にくいんです。これこそ僕らが培ってきた、技術の賜物だと思いますね」

“ビスポーク仕様”の、美しいラインとこだわりのディテール

誰にでも似合う細身の「ワンプリーツトラウザー」に対し、よりファッション性が高いワイドなシルエットとして誕生した『ツープリーツトラウザー』。驚くほど穿きやすい既存モデルをベースに、より多くの稼働域が確保できる“ゆとり”を加えたこの新作は、シンプルに動きやすく、さらに穿き心地のいいものとなっています。またシルエットが太くなることで、これまでのように綺麗に見えなくなってしまうのではないか、という心配も無用だといいます。

IGARASHI TROUSERS・五十嵐氏着用トラウザーズ ゆとりのあるワイドシルエットながら、すっきりとシャープに見える五十嵐氏着用のトラウザーズ。「ツープリーツトラウザー」を穿く際の、スタイルサンプルにもなりそうな上品な着こなしです。

「ワイドシルエットだからといって、もしワタリ(太腿幅)や裾幅が設定数値通りに太く見えるとしたら、それはパンツのフィッティングとして“ハマっていない”証拠なんです。例えば僕が今日穿いているパンツはスッキリ細身に見えると思うんですけど、実は裾幅22.5cmと意外に太い(+CLOTHETのパンツはサイズ2(Mサイズ)で裾幅17cmが基本)。これは前側と後ろ側両方にバランスよくボリュームが出るよう、腰回りのフィッティングがピタリと合っているから。「ツープリーツトラウザー」も、ゆとりがありつつ、それでいて細く見えるように考えられているんです。結局パンツの良し悪しって数字ではなく、ここ(ヒップのフィット感)で決まるんですよ。だからサイズ表の数字で大きく見えるからといっても心配せずに、ぜひいつものご自身のサイズでご注文いただきたいですね」

細身に"見える”美しいワイドシルエットに加えて、やはり特筆すべきディテールは腰回りのプリーツです。折り目正しい2本のプリーツには、よく見ると階段のような段差をつけたカンヌキ(補強効果のある止め縫い)が施されているのがわかります。

クロスクローゼットこだわりの「ツープリーツトラウザー」のプリーツ部分 階段状に段差をつけカンヌキを施した、「ツープリーツトラウザー」のプリーツ部分。左ポケットの上には、+CLOTHETの象徴である十字のステッチもあしらわれています。

「このカンヌキは、プリーツという生地の稼働域を増やすためのディテールを、正しく機能させるために行っています。段差をつけているのは僕のこだわりで、単純にカッコいいから(笑)。これを段差を付けずに一直線にしてしまうと、ちょっと間延びした印象になってしまうんです。前から見た時に、腰が後ろに向かって上がっているように見えるこの段差は、同じように“尻上がり”のフィッティングになっているパターンと調和しています。正直、段差をつけることに機能的メリットはないのですが、視覚的効果は大きいと思いますね。これはブランド発足時から採用し続けてきた仕様で、僕らのアイデンティティともいえる大切なものなんです」

このカンヌキは地味で目立たないディテールのように見えますが、これがなければプリーツが開きっぱなしになり、生地に不格好なロールが生まれてしまうことも。「お尻と腿の加寸材料」としてのプリーツが本来果たすべき、狙った部分にきちんとゆとりをもたせるという機能において、控えめながらも非常に重要な仕様であり、ビスポークの現場から生まれた+CLOTHETパンツならではの一手間なのです。

よりドレッシーでスタイリッシュな、ベルトレス仕様

2プリーツのワイドシルエットと同じくらい重要なポイントとして挙げられるのが、クラシカルなサイドアジャスターを採用したベルトレス仕様としたことです。これによりドローコード仕様の「イージートラウザー」に近い感覚で、ベルトを使わず穿くことができ、しかも本格的なドレス顔を手に入れることができるようになりました。

クロスクローゼットのツープリーツトラウザーサイドアジャスター クラシックな面構えとベルトなしで着用できる利便性、そしてベルトのバックルの“ぽっこり”を解消してくれる、サイドアジャスター。一度使えば病みつきとなること請け合いです。

「僕らのように趣味性の高いクラシックな仕立て屋と、アパレル業界全体の市場規模とはケタ違い。働き方も多様化し、上品なカジュアルウェアの需要が高まっている世情を鑑みれば、『ジョガーパンツ』や『イージートラウザー』といったパンツに多くの方が注目するのも当然です。+CLOTHETを購入されている方も、いままで日常的にクラシックなパンツを穿いていたという方は決して多くないはず。この『ツープリーツトラウザー』は、そういうお客様にこそチャレンジしていただきたいと思うんです。と同時に、いままでイタリア製の高級トラウザーズを穿いてきたというファッション好きの方にも納得いただけるシルエット、仕様、生地になっている。どなたにもご満足いただける傑作だと思いますね」

最後に、制作者である五十嵐氏自身がおすすめする着こなし、コーディネートについても伺いました。

「個人的には、裾が靴にギリギリかからないノーブレークで穿くのをおすすめしています。足元にはスリッポンシューズやローテクスニーカーなど、ボリューム感を抑えたシューズを合わせるのがスッキリと見えていいですね。トップスにはテーラードのジャケット、ネイビーブレザーなどが普通に合いますし、ちょっとハズしたいならセーターにGジャンという重ね着もいい。例えばハイゲージのタートルネックやクルーネックのセーターに、カジュアルなブルゾンを合わせてもいいとも思います。とにかく定番ものであれば、何でもハマると思っていただいて間違いないですね」

新たに採用されたベルトレス仕様の腰回りは、着こなし面でも重要な役割を果たしてくれます。ベルトを使わなくて済むという利便性に加えて、ベルトのバックル部分が腹部の前に飛び出さない。だからセーターなどトップスの裾をタックインしてもアウトしても、ボコッとふくらむことなくスマートに見えるんです。

クロスクローゼットのツープリーツトラウザー着用イメージ ドレッシーですっきり、丸みがありながらも“ゆったり”とは感じさせないワイドシルエットの「ツープリーツトラウザー」。薄手のセーターなら裾をインでも、アウトでも着用できます。プリーツ部分のカンヌキステッチが、視覚的なヒップアップ効果を高めてくれそうです。
クロスクローゼットのイージートラウザー着用イメージ ウエストドローコード仕様の「イージートラウザー」は、シャープで直線的なシルエット。大胆なサイズ調整が可能なドローコードが、カジュアルなリラックス感を強調します。トップスを裾出ししコードを隠してしまえば、クラシックなトラウザーズと遜色のないドレッシーな見栄えに。

「サイドアジャスターを備えたベルトレス仕様のパンツの場合、ベルトがないことが気になるという方が結構多くいらっしゃるんです。『ベルトするの忘れてきたの?』って思われてしまうんじゃないか、ということで。そういう方に向けて僕らが用意しているのが、4cm幅の帯(ウエストのベルトをする部分)と持ち出し(ボタンを留める部分)なんです。僕らがビスポークする際も4cmを基本としているんですが、実はこれは、一般的なベルトと同じ幅。既製服よりもちょっと太めの4cmの帯と長めの持ち出しが、まるでベルトをしているかのような印象を与えてくれるんです」

快適なドローコードやゴムでは、タックインするととてもカジュアルな見た目になります。それに対して、クラシカルなアジャスターベルトによるベルトレス仕様は難易度が高そうに見えますが、意外と便利で着こなしやすい。1回穿くと、病みつきになる人が続出するというのもうなづけます。

「『ツープリーツトラウザー』では、着心地の良さやなじみやすさを優先して、あえて帯の芯を柔らかめにしています。でも期待通り多くの方に穿いていただけるようになったら……、次は帯の芯を少し固くするという提案をしたいですね。そうすると、さらにビシッと凛々しく見せられるので」

どんなに作り込んでも、渾身の傑作だとしても、常に改善点を探し求めて進化を目指す───五十嵐氏の頭の中では、すでに次なる+CLOTHETパンツのイメージが膨らんでいるようです。

Photos: Tohru Yuasa


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