生地のプロが語る、洋服を長く愛用するためのお手入れ 〜白Tシャツ編〜

生地のプロが語る、洋服を長く愛用するためのお手入れ 〜白Tシャツ編〜

 

大切な洋服を長く愛用するためには、日頃のケアが大事になってきます。そこで本企画では、+CLOTHETを運営する生地のプロフェッショナルが洋服のお手入れ方法をご紹介。お客様からの問い合わせが多いお悩みを中心に、Q&A方式でお届けします。第一弾は、オールシーズン活躍する定番アイテム「白Tシャツ」です。


第二弾の「コットンニット編」はこちら


Photography:Yuco Nakamura(C STUDIO)
Edit:K-suke Matsuda(RECKLESS)




Q:おすすめの洗濯方法を教えてください。

洗濯をする際には、裏返しにしてたたんで洗濯ネットに入れて洗いましょう。生地にネットが絡まったり、引っかかってしまわないように編み目の細かいものを選ぶのがおすすめです。
たたんだTシャツがちょうどよく収まるサイズを選ぶと、シワや型崩れを防ぐことができます。洗濯時のシワは主に脱水が原因です。脱水が強かったり、長過ぎてしまったりするときついシワがついてしまいますので、脱水時間は極力短くしましょう。




+CLOTHETの「スビンプラチナム」を使用しているTシャツは、洗濯をしても簡単にはヘタれず、毛羽立ちも少ないのでシルクのような光沢としっとりとした手触りを保つのが特徴です。また、生地をハイゲージスムースに編み上げているため、一般的なTシャツを洗濯した時にありがちな「斜行(生地が斜めにねじれること)」が起こりにくく、綺麗に仕上がります。


Q:洗濯時に首まわりが伸びるのを防ぐためには?

Tシャツの首まわりを輪ゴムでとめ、たたんで洗たくネットに入れて弱水流で洗いましょう。この際、きつく縛り過ぎてしまうとゴムの跡がついてしまう可能性があるので注意しましょう。




Q:干し方に注意事項はありますか?

洗濯が終わったら、すぐに洗濯機から取り出しましょう。干す際には、物干し竿にTシャツの袖を通してTの字にして干すと、Tシャツにかかる水分の重みが分散され首元が伸びるのを防ぐことができます。首元を下にして、裾側をピンチハンガーで干す方法もあります。
両手で挟むようにして叩き、シワを伸ばして形を整えることで袖口や首まわりなどの型崩れを防ぐことができます。直射日光のダメージを軽減し、黄ばみや色あせを防ぐために、陰干しをしましょう。



ハンガーで干す際には、首まわりの伸びと型崩れを防ぐためハンガーをTシャツのスソから入れて干しましょう。または、市販の「首まわり伸び防止ハンガー」の使用をおすすめします。


Q:洗剤はどんなものを使えば良いのでしょうか?

洗濯用洗剤には、普段着に適した洗濯用洗剤(弱アルカリ性)と、ニットなどのデリケートな衣類に適したおしゃれ着用洗剤(中性)がありますが、Tシャツは一般的な洗濯用洗剤(弱アルカリ性)でOKです。
食べこぼし、袖や襟の汚れなどの困った部分には、洗う前に洗剤を直接散布し、指やタオルでやさしく抑えておくと汚れが落ちやすくなります。




洗剤の中には、柔軟剤の成分が入っているものもあります。柔軟剤には、衣類をふんわりやわらかに仕上げ、静電気や毛玉、毛羽立ちを防ぐ効果があるので、洗剤と合わせての使用をおすすめします。


Q:黄ばまないようにするにはどうすれば良いでしょうか?

生地の黄ばみや黒ずみを防ぐには、弱アルカリ性洗剤を溶かした40℃くらいのお湯に20分程度に浸け置いてから、洗濯機で洗うのがおすすめです。毎日の洗濯時のひと手間が、白Tシャツを綺麗に保つことに繋がります。
毎日の洗濯で落としきれない黄ばみや汚れは、定期的に酸素系漂白剤で漂白しましょう。漂白剤の中には塩素系のものもありますが、生地へのダメージが大きいため酸素系の方がおすすめです。


漂白剤には、食べこぼしなどのシミやしつこい汚れを落とす効果があります。また、皮脂汚れが少しずつ繊維に溜まることにより、衣類が黄ばんだり黒ずむのを防ぐだけではなく、除菌効果により嫌なニオイの定着を軽減することもできます。


Q:おすすめの保管方法を教えてください。

Tシャツのたたみ方は大きく分けて2種類あります。Tシャツの中心に向けて3つ折りにしてたたむ方法が一般的ですが、お好きな幅にたたんだ後クルクルとロールする方法もあります。




Tシャツはシーズンを通しての着用回数も多く、所有枚数も多いため、お目当の一枚を探し出す間にグチャグチャになってしまうこともあります。重ねる際には、TシャツとTシャツの間にクリアファイルなどを挟むと取り出す時に綺麗な状態を保つことができます。




吊るし保管の際には肩ずれ防止ハンガーを選びましょう。シーズン中はハンガーに吊り下げていても、衣替えの時にはシワを伸ばしてたたんで保管することで、肩や首まわりの伸びを防ぐことができます。


Q:アイロンはかけた方が良いのでしょうか?

洗濯をしてTシャツを干す際に、シワを伸ばして形を整えていれば、アイロンをかけずに綺麗に着ていただくことができます。
首まわりが伸びてしまったり、生地のたるみが気になる場合、たたんで保管していた時のシワが気になる場合などには、スチームアイロン(高音)で軽くプレスをすれば綺麗になります。




Q:繊維間のほこりや毛玉が気になる時には?

市販のエチケットブラシやコロコロクリーナーなどでケアしましょう。




また、洗濯の際にはタオルやニット製品、起毛素材などと一緒に洗わず、単独で洗いがおすすめです。綿は帯電しにくい素材で、こすれあっても静電気は発生しにくいのですが、もし静電気の発生でほこりを引き寄せている場合は、洗濯の仕上げに柔軟剤を使用したり、静電気防止スプレーの使用が必要です。



Q:Tシャツもクリーニングに出した方が良いのでしょうか?

ドライクリーニングは、肌への接触面ではなく、外から付いてしまう油性汚れを落とすのに適しているので、汗汚れなどが気になる場合は水洗いや家庭洗濯がおすすめです。
汚れやシミがあまりにひどい場合や、洗濯表示を見て生地が水洗いに不向きだった場合には、近くのクリーニング店に相談しましょう。