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Tシャツには不思議な魅力があります。シンプル極まりないけれど、Tシャツにかける愛情やこだわりは人それぞれ。連載「Tシャツのある日常」では、さまざまな分野の第一線で活躍する人たちのライフスタイルを通して、Tシャツにまつわるエピソードや仕事への思いを聞いていきます。
このSNS時代のランナー界において、最も影響力のあるインフルエンサーとして名前が挙がるであろう、三津家(みつか)貴也さん。パッと目を引く銀髪が印象的な、およそアスリートらしからぬアイドル然としたルックスだが、先日行われた東京マラソンでは2時間28分7秒という好タイム(自己ベスト)を記録。そしてスタートからゴールまで、沿道の声援に笑顔で応えながら走り切るほどの余裕たっぷりなレース運びは、競技者としての実力の高さを物語っています。
筑波大学大学院を修了した研究者でもある三津家さんは、昨年5月に『がんばらないランニング』(KADOKAWA刊)を上梓。さまざまなSNSでも、またこの本のなかでも確かな“裏付け”を元に一貫し訴えているのは、まさにタイトルどおりの「がんばらないランニング」の楽しさと有効性。「がんばらないランニング」は楽しく継続性があり、なおかつ高いパフォーマンスを発揮できることを紹介しています。走ることが辛いという思い込みは、長年の間違った指導と経験によるもの。正しい方法で行えば、走ることは人生を明るく、ポジティブにしてくれるのだといいます。
訪れたのは、三津家さんのホームグラウンドでもある代々木公園。とても身軽なリラックスしたスタイルで、ジョギングしながら颯爽と現れた彼に、あえて目立つスタイルでメディア活動をする理由、そして「がんばらないランニング」の普及に“頑張る”理由を伺いました。
“三密”を避けながら余暇を楽しみ、健康を促進できる趣味としてランやジョギングがブームとなり、皇居外周を皇居ランナーが占拠しているというニュースは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。でも競技者たちからみた状況は、いささか異なっているようです。
「コロナ禍のブームでランニング愛好家が増えたのは事実なんですが、実はマラソン大会に出場するような“ランナー”って、どんどん減っていたんです。いろんな制約のせいで本格的なトレーニングができずに体力が落ちてしまったり、もうフルマラソンまでは無理という人が増えてしまったり……。そんな状況のなか、日本各地で行われている大会に参加する競技者の人口を増やし、陸上界全体を盛り上げていきたいというのが、ぼくの活動のひとつの目標になっています。ありがたいことにフォロワーさんとともに大会参加者が増えているのを実感していますし、ようやくレースでの声出し応援禁止などの規制も全面解除され、少しずつ競技人口が戻ってきているのはうれしいですね」
2021年からInstagramやYouTubeといったマルチチャネルのSNSを通じ、ランニングにまつわるさまざまな動画や情報を発信。走ることの楽しさを訴え続ける三津家貴也さんの総フォロワー数は、ついに100万人を超えました。オリンピアンでもなく、また日本陸上界の花形である箱根駅伝出場者でもない彼がこれだけの人々を惹きつけるのは、ルックスの良さとその派手な印象を裏切る高い実力を兼ね備え、明るく親しみやすいキャラクターで初心者にもわかりやすいコンテンツを提供しているからに違いありません。
その根底にあるのが、陸上競技の名門である筑波大学でトレーニングと研究を重ね、自ら実証してきた科学的なデータとメソッドなのです。
「陸上は高校から始めました。走るのが好きというより、自分が輝けるのが陸上だったからです。親が体育教師だったこともあり、僕も先生になろうと思って筑波大学に進学。大学では中距離ランナーとして競技を続け、トレーニングでは相当追い込んだつもりですが、結局、高校時代の自己ベストを更新することができませんでした。努力や根性ではなく、科学的なアプローチの大切さを認識したのは、大学院に入ってから研究した理論とトレーニング方法によって、少しずつ結果を出せるようになったからなんです」
根性論を振りかざし、やみくもに追い込みをかけるだけでは、パフォーマンスは上がらない───三津家さんのたどり着いた結論は、研究者として科学的に導き出した方法を、競技者として自ら実証した、極めて実践的かつ説得力のあるものでした。
「最高のパフォーマンスを発揮するためには、科学的に検証された正しい姿勢や走り方など、大切な基礎がたくさんあります。でも突き詰めればそれは、無理なく楽しく走る『がんばらないランニング』なのだと分かりました。プロのアスリートも一般ランナーも、早く走るために必要なのは、とにかく『がんばらない』こと。それに気づいていない人があまりにも多くて、もったいないなって思うんです」
相当に進歩しているように思える現代のスポーツ理論ですが、三津家さんから見れば、“走る”ことの教則や指導は間違いばかりなのだそう。プロのランナーや著名な指導者であっても、科学的な根拠はほとんどなく、ただ個人の経験則を頼りとしている方も多いのだとか。
「正しく走ることの大切さ、その楽しさを広めるために、大学院の恩師の下で博士号を取得し、研究者として生きていく道もありました。でも現代は、自分のメディアをもっている方がより多くの人に本当のことを伝えられる。これからも1度にたくさんの人とつながれるインフルエンサーという立場を利用して、笑顔で喋れるニコニコペースの“ファンランニング”を訴求していきたいですね。
僕は元々クリエイティブではないですし、セルフプロデュースも得意ではありません。でもあえてアスリートらしからぬ銀髪にしているのは、1人でも多くの人に自分を知ってほしいから。TikTokのようなメディアでインプレッションを増やしたり、ランニングをしたことのないような人にも興味をもってもらうには、とにかくカッコよく、目立つことが近道ですからね(笑)」
三津家さんは国内外のブランドとのコラボレーションによって、こだわりのオリジナルギアやアパレルを製作。オフィシャルサイト上で販売し、そのほとんどが即完売してしまうほどの人気を得ています。そこで普段ご自身が身につけるものについて、どんな価値観をもっているのか伺いました。
「真剣にランニングに取り組むときは、競技用の本格的なアパレルを身につけることもあります。でもランニング後は、普通にゴハンを食べにいったり、買い物をしたりしたい。だから高機能なランニングウェアだけど、普段着として街になじめるようなものを選ぶようにしていますね。ただ僕はどこへ移動するにも、電車やタクシーに乗るのと走っていくのと、どっちが早く目的地に着くかを考えているんです。だから乗り物に乗らないときは、常に走っているんですよ(笑)。たとえ普段着であっても、いつでも走ることができるくらい動きやすいことは、必須条件かもしれないですね」
そんな三津家さんがこの日の“普段着”として着用していたのが、なめらかなスビンプラチナムコットンを使用し、ほどよいゆとりのあるフィットに仕上げた 「スビンプラチナムスムースミドルスウェットシャツ」。 袖を2枚袖にすることで腕を前に振りやすくし、なおかつ体に沿いながら縫い目が関節に当たらないようにするなど、動きやすさや着心地のよさを徹底的に追求して設計されているのが特徴です。
「今日も気持ちよくジョギングしながら来ることができましたし、とにかく肌触りが抜群に気持ちいいですね。その辺のTシャツじゃないなっていうのが、袖を通した瞬間に分かります。パターンもすごく作り込まれているみたいなんですが、あまりにも自然で、逆にまったく意識できないくらいでした(笑)。ただ、いつでも走れるといっても普段着はあくまで普段着。走っていない時間の方が圧倒的に長いですから。その時間を快適にしてくれるというのが、最も重要なポイントかもしれません」
「自分自身が最も輝いて見えるように、僕は日頃から黒か白以外の服を着ることはありません」と語る、三津家さん。そしてその理由は、自信のなさの現れなのだといいます。
「先ほどお話した通り、僕のランニングメソッドは科学的な根拠を大事にしています。振り返ってみれば、とにかく昔から自分に自信がないので、その自信のなさを埋めるために研究して、勉強して、きっちり戦略を立ててということを続けてきました。自信がないからこそ、自分を常に磨き続けなければならない。そのためにあえて、戒めとして自分自身を目立たせようと考えたというのもあるんです。いまは自分の好きなランニングを普及したいっていう思いが強く、そのためにできるだけ有名になって自分の発言力、影響力を大きくできるように頑張っています」
また、視聴者やフォロワーを「仲間だと思っている」と話す、三津家さん。仲間に嘘をつきたくないからこそ意識しているのは、常にリアルを伝えること。自分の思ったこと、感じたことをありのままに伝えて共有することを心がけているのだとか。
「みなさんに一番伝えたいのは、ランニングはキツくて苦しいものではなく、人生をより豊かにしてくれるものだということ。だから何かを制限したり我慢したりするのは、まちがいだと思っているんです。誰だって好きなものを食べたいはずです。おいしいものを食べたいし、飲みたい。でも太っちゃうというのであれば、運動量を増やしませんか、と。まずは5分のジョギングから。それだけで、いつものお酒が3倍おいしくなりますからね(笑)。これはランニングに限ったことではありません。どっちかをやめるんじゃなく、どっちもやろうよって。迷ったら、とりあえず全部やってみる。それを自分の人生を通して、体現していきたいと思っています」
三津家貴也 ランニングアドバイザー。1995年生まれ。熊本県立玉名高校で陸上競技(中距離走)を始め、体育教師を目指して筑波大学体育専門学群へ進学。同大学院の人間総合科学研究科でランニングについて研究し、学術論文3本を発表。国際学会での発表も行い、競技でも学生個人選手権1500mで6位入賞を果たす。現在、ランニングアドバイザー、モデル、筑波大学非常勤講師、インフルエンサーなど、多方面で活躍中。800mで1分50秒11、1500mで3分46秒33、フルマラソンで2時間28分7秒の自己ベストをもつ。5月22日には2作目となる著書『お尻を使ってゆるく走るだけ はじめてのやせラン』(KADOKAWA刊)を発売予定。 三津家貴也 オフィシャルサイト Instagram
Photos: Tohru Yuasa
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