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Tシャツには不思議な魅力があります。シンプル極まりないけれど、Tシャツにかける愛情やこだわりは人それぞれ。連載「Tシャツのある日常」では、さまざまな分野の第一線で活躍する人たちのライフスタイルを通して、Tシャツにまつわるエピソードや仕事への思いを聞いていきます。
単なる視力矯正器具ではなく、ファッションアイテムでもある───そんな眼鏡の“グローバルスタンダード”を、海外のアイウエアブランドとともに紹介し、眼鏡業界はもちろん、メディアやファッション業界全体にまで多大な影響を与えた眼鏡店「グローブスペックス」。毎年イタリア・ミラノで開催される国際眼鏡見本市「MIDO」において、2018、19年と2年連続で「BESTORE AWARD」を受賞。文字通り“世界一の眼鏡店”という評価を揺るぎないものとしたこのショップの創業者であり、代表を務める岡田哲哉さんは、さまざまな媒体で日々の着こなしを披露することを求められる、名うてのファッショニスタでもあります。
そんな岡田さんに、「グローブスペックス」をオープンしたきっかけ、自身のファッションへのこだわり、そして“世界一の眼鏡店”のさらに先にある未来像などについて、話を伺いました。
世界中から厳選されたアイウエアを紹介するセレクトショップとして、1998年に東京・渋谷でオープンした「グローブスペックス」。その店名が示す通り、「グローブ(地球上)」のあらゆる国・地域までも出向いて「スペックス(眼鏡)」の可能性を探求するという壮大な理想を掲げ大手眼鏡販売店から独立。業界の信頼できる仲間とともに立ち上げたのが、代表の岡田哲哉さんです。
岡田さんは広島県出身。政府関係機関で働く父親の転勤にともない、小学校4年生で反戦運動&ヒッピー文化真っ盛りのアメリカ・ニューヨークへ渡り、中学時代に帰国。以来、東京・青山で暮らすことになったシティボーイでした。
「当時から青山はファッションの中心地で、最先端のファッションを身近に感じながら過ごしていました。若者はみんなVAN(ヴァンヂャケット)を着てたと言ってもいいくらい流行っていて、私のファッションに大きな影響を与えたのも、間違いなくアイビールック。そして後に再び暮らすことになるニューヨークやニューイングランドなど、アメリカ東海岸で触れた現地のスタイルだと思います」
この日はシアサッカーのブルゾンにアーミーパンツ、インナーには+CLOTHETのグレーの「Tailored T-shirt」を合わせていた岡田さん。カジュアルだけれど上品で、すっきりと見えるアメリカントラッドの進化系といった趣です。
「私は襟ぐりのヨレが気になるので、Tシャツはコットンライクな肌触りと面構えを備えた合成繊維のものを愛用しているんですが……。このTシャツは、ちょっと衝撃的でした。驚くほどソフトで肌触りのいいコットンを使っているのに、洗濯してもほとんど型崩れしない。これなら長期間にわたって着用することができそうですし、フィット感も抜群で、袖付や着丈のバランスも好みですね」
約3年の月日をかけ、着心地や柔らかさだけではなく型崩れのしにくさ、特に襟の切り替え部分を2枚重ねにすることでヨレにくくするなど、確かな進化を遂げた 「Tailored T-shirt」。岡田さんはその完成度の高さを素直に評価し、“お気に入り”のアイテムとなったことを明かしてくれました。
「Tシャツは圧倒的に白が多いのですが、このグレーもとても気に入りました。クルーネックがこれほどいいなら、ヘンリーネックタイプも気になります(笑)」
ちなみに岡田さんの胸元に光るのは、ラ・ループというブランドによる眼鏡をかけるためのグラスホルダーです。
「着けていない日はないくらいに愛用しているモデルなので、とうとうデザイナーが『ザ・オカダ』というモデル名にしてしまったくらいなんです(笑)」
少年時代から最先端のファッションに慣れ親しみ、惹かれながらも、大学卒業後に就職先として選択したのは、まさかの都市銀行。ファッションスナップの常連として知られる岡田さんのイメージからすれば、少々意外すぎる”お堅い”業界ではありますが……。姿勢の美しさや、静かで落ち着いた語り口を思えば納得です。そしてファッション好きでもファッション業界に進まなかった理由についても、腑に落ちるものでした。
「私の家系は親戚も含めて大学教授や弁護士といった堅い職業に就いているものが多く、自分自身も当然そういう道に進むものと考えていたんです。そんな環境のせいか、ファッション業界で働いてみたいと思ってはいたものの、ちょっと違和感があったというか……。感性ではなく、アカデミックな勉強をして身につけたなにかで、人の役に立つ仕事がしたかった。結局、数字に追いかけ回される銀行員というのも、ちょっと違ったんですけどね(笑)」
銀行からの転職を考えると同時に、再びくすぶりはじめたファッションへの情熱。しかし岡田さんは、ファッションに近しい分野でありながら、同時に“堅い”職業的な要素もある“自分らしい”仕事があるのではないか、と考えました。そうしてたどり着いたのが、人の役に立つ医療器具としての側面をもつ、眼鏡でした。この眼鏡というツールを、もっとファッションに近づける仕事がしたい。眼鏡は人の顔を変え、ファッションを変える重要なアイテムとなりうる───そう考えたのです。
「いざ入職してみると、当時の日本の眼鏡業界はとても保守的で、眼鏡は目が悪くて困っている人のための道具という認識で凝り固まっていました。ファッション性を意識した取り組みなどまったく検討される余地はありませんでしたし、お客様からもご期待いただけていなかったんです」
「いずれ眼鏡は必ずファッションアイテムになる」という強い信念をもっていた岡田さんでしたが、“時代”は当分やってくる気配がない……。そこで岡田さんは専門的な知識や高度な技術の習得の時期と割り切り、寝る間を惜しんで眼鏡や視力に関するさまざまな勉強を行ったのだとか。そして大きな転機となったのは、ニューヨークの店舗に派遣されることが決まり、移転が決定した五番街の店の跡地を、自由に運営させてもらったことでした。
「ニューヨークでは、おばあちゃんだってとてもお洒落な老眼鏡をかけていました。それを見た若者たちも、『あんなカッコいいおばあちゃんになりたい』と話していたりする。その光景を見て、やっぱり間違ってなかったな、と。その後に訪れたヨーロッパでも感じたことですが、海外には眼鏡をお洒落の一環で愉しむという文化が確実に存在していました。そしてそれぞれの都市には、個性的で面白い眼鏡店があったんです」
移転のため閉鎖が決まっていた店舗スペースの運営を一任され、お客様を悦ばせたいという必死な思いからの創意工夫で独自の営業スタイルを確立。ニューヨーカーの間で話題となり、売り上げを倍増させたという岡田さん。日本でも「いずれ眼鏡は必ずファッションアイテムになる」という信念は確信へと変わり、長い年月をかけ世界中のアイウエアデザイナーやメーカー、販売店とのネットワークを構築し、深めていきました。そして1998年、ついにセレクトショップというハブを通じて世界を眼鏡でつなげる「グローブスペックス」をオープン。日本の眼鏡文化を変える、きっかけとなったのです。
世界各地から、その分野のパイオニアであり唯一無二の個性とオリジナリティをもつアイウエアブランドばかり、さらにはヴィンテージの名品やアイウエアグッズを選りすぐって紹介する「グローブスペックス」。また、自身がリスペクトする人気アパレルブランドとのコラボレーション、オリジナルブランドのデザインまで手がけており、いつ訪れても新鮮な発見、提案、驚きが得られるのも大きな魅力です。
そんな「グローブスペックス」以前に、ファッションを意識した眼鏡店がなかったわけではありませんでした。しかしそれらは流行に敏感な若者に特化して比較的安価な商品展開をしており、ヴィンテージを含め成熟した大人の選択肢となりうる本格志向の製品を取り揃える彼らは、明らかに他店と一線を画す、異彩を放つ存在だったのです。
「渋谷店の3階にあるこの『OAK ROOM』は、私自身がお客様に似合う眼鏡のお見立て、カウンセリング、精緻な視力チェックなどを通して、とてもパーソナルで細部にまでこだわった眼鏡選びのお手伝いをさせていただく、アポイントメント専用サロンです。私たちは眼鏡のファッション性だけでなく医療器具としての信頼性、安心感も同じくらい大切にしていて、“視え方”に対するお客様からの信頼も厚い。ニューヨークにお住まいなのに、眼鏡はここでしか作らないとおっしゃってくださる顧客がいるほどなんです」
「眼鏡をファッションアイテムにする」という目標の実現がまだ遠くに感じられていたころ、岡田さんは医療器具としての眼鏡に対する知識と技術の向上に、懸命に取り組んでいました。ニューヨーク赴任時には、アメリカの眼鏡専門の技術資格である「オプティシャン・ライセンス」まで取得。つまり岡田さんの「グローブスペックス」では、眼鏡は単なるファッションアイテムではなく、ただの医療器具でもありません。言うなれば、個性やキャラクターを表現する高いファッション性と、確かな視力矯正機能を併せもつエッセンシャルズ(必需品)───これまで使ってきたどの眼鏡とも異なる、特別な“眼鏡”に出合えることは、間違いないでしょう。
「最近はこればかりかけている」というほど愛用しているゲルノット・リンドナーのメタルフレームから、ラピマというブラジル発ブランドの個性的なビッグセルフレームへとかけ替えてみせてくれた、岡田さん。雰囲気やテイストはまったく異なる両者ですが、どちらもよくお似合い。そして、ファッションとの調和も取れているのが分かります。
「よくファッションに合わせて眼鏡をかけ替えるのかと訊かれるんですが、私は気に入った眼鏡と靴は、毎日のように同じものを選んでしまうんです(笑)。替えるのは、洋服の方ですね。その日はどんなスケジュールか、誰と会うのか、どんなリズムで過ごしたいかによって、選ぶ洋服は替わってきます。眼鏡は着こなしよりも、どんな自分に見せたいかによって、選ぶといいかもしれません。似合うか似合わないかは、案外本人より他人のほうが分かるものなんです」
日本に眼鏡ブームを巻き起こし、“世界一の眼鏡店”としてグローバルな支持を集める「グローブスペックス」。最高峰へと到達してしまったかに思えるこのショップに、まだ伸びしろはあるのか、そしてどんな将来のヴィジョンを思い描いているのか、最後に伺うことができました。
「今年66歳になるったのですが、週4日はプレーしているくらいテニスにハマっていて、体力も気力も衰えはまったく感じていないんですよ。テニスは頭の切り替えのスピード感や、疲れにくさには相当役立っていると思いますし、引退はまだまだ先ですね(笑)。いまも、『グローブスペックス』をもっと発展させることしか考えていません。店舗を増やしたり海外に進出するのではなく、日本を拠点にもっと世界中にファンを増やしたいと思います。
最近は若い世代の育成にも力を入れていて、年3回の海外出張には必ずスタッフを連れていくようにしています。それぞれが考えた独自の課題を抱えながら、現地で吸収した“何か”を持ち帰ってもらう。これまではシンプルに、自分が面白いと思うものを追求してきました。でもこれからは、彼らの発想や感性といった若い力が、必ず必要になってくると思っています」
岡田 哲哉 1959年、広島県出身。父親の仕事の都合により幼少期をアメリカ・ニューヨークで、中高生時代を東京・青山で過ごす。大学卒業後に都市銀行に就職するも、ファッションやライフスタイルへの強い関心から大手眼鏡販売会社に転職。98年に独立し、渋谷区神南に「グローブスペックス(現・渋谷店)」をオープンした。「グローブスペックス」は2017、18年にイタリアの「MIDO」展で「BESTORE AWARD」を連続受賞し、国内外で“世界一の眼鏡店”としての評価を確立。現在は渋谷店のほか、代官山店、京都店を展開し、海外10ブランドの日本総代理店を務めている。 Instagram
Photos: Tohru Yuasa
約150年、生地の企画・製造・販売に携わってきた私たちだからこそ、自分たちが認めた生地を直接消費者に届け、その価値を知ってもらうことを第一に考えて開発したこだわりの商品です。
+ ABOUT US
+CLOTHETは「世界中のすばらしい生地(CLOTH)をあなたのクローゼット(CLOSET)に届けたい。」この想いを胸に、関わるすべての人たちに優しいブランドであることを目指しています。
約150年以上続く生地サプライヤーであるからこそ成し得ることができる、国内外からの原料調達から生地開発、製造と洋服が作られるすべての工程を一貫で行っています。そのため、クオリティ、価格において「商品の最適化」の実現を目指しています。
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